咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の昔話  柳田 国男

1983年6月15日 新潮文庫 こんにちは、咲紗(サーシャ)です。 題名通り、日本の昔話を集めたものです。 この文庫は昭和56年ですが、実際にはなんと昭和5年、そして新訂版として昭和16年という戦前に発行されています。 古い古い作品ですが、とても読みやす…

天狗風 霊験お初捕物控  宮部 みゆき

2001年9月15日 講談社文庫 いや、これ猛烈に面白いです。 霊験お初シリーズの一作目「震える岩」もかなり面白かったのですが、今回はその何倍もすごいです。 笑わせるかと思ったらぞっとさせ、おどろおどろしいのだけれど、読後感はさっぱりとしています。 …

黒猫館の殺人  綾辻 行人

1996年6月15日 講談社文庫 いきなり余談ですが、咲紗がはまっているゲーム「文豪ストレイドッグス 迷ヰ犬怪奇譚」に、綾辻先生が出て来るのです。 綾辻先生 名探偵役です さて、本題。 ずっと以前、咲紗がまだ綾辻先生の「館」シリーズのことを知らなかった…

クリスマス・キャロル  チャールズ・ディケンズ

2009年10月23日 池 央耿 訳 光文社古典新訳文庫 kindle 実はこの作品は、「河出書房新社 世界文学全集6 ディケンズ 1961年3月30日版 皆河宗一訳」で途中まで読んだのです。 が、あまりの翻訳の意味の分からなさにほとほと嫌になり、ついに上記の別の訳者の…

☆ブレイクタイム☆~咲紗のひとりごと~

こんにちは、咲紗(サーシャ)です。 ひさびさのブレイクタイムです。 今回お話ししたいのは、 読書ノートの書き方 についてです。 咲紗は、せっかく読んだ本の内容は覚えておきたいという想いから、読書ノートをつけています。 先日ご紹介した、前田裕二著…

聖なる怠け者の冒険  森見 登美彦

2016年9月30日 朝日文庫 いや~、相変わらずの独自の世界観ですね。 この世界観、ほんとに面白くて大好きです。 独自の登場人物たち、独自の書き方、独自の会話・・・どれをとってもいいですね。 「僕は人間である前に怠け者です」 と、のたまう小和田君。 …

笑わない数学者  森 博嗣

1999年7月15日 講談社文庫 犀川先生と萌絵の、S&Mシリーズ第3弾です。 この森博嗣先生は、あまり犯人の動機をはっきりさせませんね。 今回もトリックは見事に解明されましたが、動機はややあいまいでした。 はっきりしていたのは「冷たい密室と博士たち」く…

陰陽師  夢枕 獏

1991年2月10日 文春文庫 有名な、あの「陰陽師」の第1作目です。 もうこの題名を見ると、咲紗の頭の中にはフィギュアスケートの羽生弓弦選手の代名詞となったあの音楽が頭の中に流れてきます。 映画は見たことがありましたが、原作を読んだのは初めてでした…

水晶のピラミッド  島田 荘司

1994年12月15日 講談社文庫 御手洗潔シリーズ、今回も本当に面白いです。 犯人が分かったように見せかけて、実は違ったんだよ~、知ってたけどね~みたいな感じでどんでん返しが待っていました。 御手洗って英語ペラペラなのね、知らなかったです。 今回はピ…

メモの魔力②  前田 裕二

2018年12月 幻冬舎 kindle さて、続きです。 言語化とは 自分の意識に対して、「なぜその意識を持ったのか?」とwhyを向けてそこからにじみ出てくる思いを逃げずに言葉に変えていく、という作業 例えば、講演会に行き「ああ、勉強になったなぁ」と思う。 普…

メモの魔力①  前田 裕二

2018年12月 幻冬舎 kindle 50万部のベストセラーになった作品です。 前田さんはまだ32歳。なかなか優しそうな、ほんわかしたムードの方なのですが、その努力の仕方はハンパではありません。 3歳で父親、8歳で母親を亡くし、10歳上のお兄さんが医者になる夢…

文豪ストレイドッグス➂  原作 朝霧カフカ

2013年12月4日 漫画 春河35 角川書店 この作品は、咲紗はゲームにはまりすぎており、絵柄もゲームの方にすっかり慣れてしまったため、マンガの絵はちょっと違和感があるのですが・・・ 文豪ストレイドッグス 迷ヰ犬怪奇譚 敦と芥川かっこいー♪ でも、内容は…

泣き童子 三島屋変調百物語参之続  宮部 みゆき

2016年6月25日 角川文庫 大好きな「百物語」シリーズ。いや~、これも面白いです。 全然期待を裏切りませんね。 登場人物たちは相変わらず魅力的だし、全てのお話がいいです。 今回はちょっと新しいタイプのお話が合って、おちかがほかの人が開いた百物語の…

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話  坪田 信貴

2013年12月27日 KADOKAWA 映画「ビリギャル」の原作本であり、実話です。 ちょうどさきほど、今年の東大の入学式は中止になるとニュースで知りました。 せっかくの晴れの舞台なのに・・・気の毒ですね。 さやかちゃんは高2の夏に、著者の塾にやってきたので…

鬼灯の冷徹 四  江口夏実

2012年2月23日 講談社 この4巻は、何としてでも欲しかったのです。 なぜなら、大好きな白澤が表紙だからなのですよ。 いや~、相変わらず楽しい地獄。 よく考えてみると、マンガってすごいですね。 「聖☆おにいさん」で聖人2人が天界を留守にして休暇を楽…

星の王子さま  サン・テグジュベリ

2006年4月1日 河野万里子 訳 新潮文庫 60年以上も前の作品で、新訳としてまた発売されたのが本書です。 挿絵はサン・テグジュベリ本人のもので、とてもきれいな本です。 聖書の次に読まれているという世界の大ベストセラーですね。 短くて、ほんの数時間でパ…

定年後も安心!40~50代から始める「資産運用」

2006年7月10日 村元正明・石村衛 ぱる出版 こんにちは、咲紗(サーシャ)です。 私の年代でやっぱりこの題名を見ると、読まずにはいられませんね。 どうしても老後のお金は気になるところです。 内容を簡単にまとめてみました。 老後いくら必要になるか? 「…

涼宮ハルヒの憂鬱  谷川 流

2003年6月10日 角川スニーカー文庫 こんにちは、咲紗(サーシャ)です。 ここ数回、重いローマの物語が続いたので、ちょっと軽めの作品で息抜きしましょう。 咲紗のこのブログを読んでくださっているあなたは、「こいつ、ほんとに読んでる作品に一貫性がない…

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後⑤  塩野 七生

はい、続きです。 アントニウスがクレオパトラを呼び出した目的は、自分の味方につけることだったのですが、なにしろ相手はあの聡明なことで有名な女王様。 アホ極まりないアントニウスが太刀打ちできるわけはありませんでした。 おそらくクレオパトラはアン…

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後④  塩野 七生

さて、続きです。 ものすごく突然ですが、オリラジ中田さんがYouTubeで言っていたのですが、カエサルは生まれた時、お母さんのおなかを切って生まれてきたそうです。 そこでカエサルにちなんで、そのような出産のことを「帝王切開」と呼ぶになったのだそうで…

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後➂  塩野 七生

2014年7月25日 新潮社 kindle さて、続きです。 ローマに帰ったカエサルは、終身の独裁官となり、様々な改革に乗り出しますが、まずはポンペイウス軍の残党をアフリカで倒さなければなりませんでした。 それもようやく終わり、ローマでそれはそれは華々しい…

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後②  塩野 七生

2014年7月25日 新潮社 kindle さて、続きです。 いよいよ、カエサルとポンペイウスの直接対決となります。 この戦いはあまりにもいろいろのことがあって、とても書ききれませんが、とにかく壮絶であり、作戦につぐ作戦、駆け引きという駆け引き、運という運…

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後① 塩野 七生

2014年7月25日 新潮社 kindle 知れば知るほど、カエサルってかっこいい~。すてき~♪ 正に男の中の男、できる男だ~。女が放っておけないのも無理はありません。 カエサルの生きた時代は、ローマ史、いや世界史でも最も重要なところだというだけあって、まる…

令嬢たちの世にも恐ろしい物語  藤本 ひとみ

2009年9月25日 集英社文庫 こんにちは、咲紗(サーシャ)です。 私はこの作者のデビューを偶然にも知っています。 私が中学生の時、少女小説を集めた「コバルト」という雑誌がありました。 結構有名な作者もそこに載せていました。 氷室冴子、新井素子、眉村…

不思議の国のアリス  ルイス・キャロル

2010年2月25日 河合祥一郎 訳 角川文庫 1865年に発表された、あまりにも有名な作品です。 が、今まで子供向けのものしか読んだことがなく、それだって最後まで読めたためしがありませんでした。 なぜか。 これ、子供が読むと意外と面白くないのです。 どちら…

とある魔術の禁書目録2  鎌池 和馬

2004年6月25日 電撃文庫 さて、「とある~」の第2巻です。 前回、記憶を失ってしまった当麻ですが、インデックスや周りには隠していました。 そんなある日、偶然巫女装束の女の子と出会った当麻。(まだ夏休み中) 彼女はおかしな男たちに連れ去られるよう…

サザエさん⑥~⑩文庫版 長谷川 町子

1995年1月15日~3月15日 朝日新聞社 相変わらず楽しいサザエさん。 だいぶ戦争色も無くなって、平和な世の中になってきました。 市民も落ち着いてきたし、豊かになってきています。 初めて洗濯機が出てきて、サザエさんとフネが「ほしい」と言っている回があ…

新版 指輪物語 王の帰還(上)(下) J.R.R.トールキン

1992年7月30日 瀬田貞二・田中明子 訳 評論社 ついに!ついに読み終えました! いや~、長かった・・・。フロドの旅のように長かったです。 全9冊!結構1冊1冊ボリュームがあるので、すっごく時間がかかりました。 ついに指輪大戦争が起こり、フロドとサ…

亡国のイージス(上)(下)  福井 晴敏

2002年7月15日 講談社文庫 結構長いお話ですが、面白いし、迫力満点。 そして、とてもいいお話でした。 自衛隊という、日本にとっては何かと問題にされる、微妙な立場の組織の中での事件です。 ある特殊兵器が、北朝鮮工作員たちの手によって盗まれてしまい…

珈琲店 タレーランの事件簿 また会えたならあなたの淹れた珈琲を  岡崎 琢磨

2012年8月18日 宝島社文庫 「ビブリア古書堂の事件手帳」以来、この手の日常謎解き物が増えましたね。 そして決まって表紙はとてもかわいいイラスト。 この作品もその一つです。 まさにコージーミステリといった感じです。 実は咲紗は「ビブリア~」がちょっ…