とある魔術の禁書目録2 鎌池 和馬
2004年6月25日 電撃文庫
さて、「とある~」の第2巻です。
前回、記憶を失ってしまった当麻ですが、インデックスや周りには隠していました。
そんなある日、偶然巫女装束の女の子と出会った当麻。(まだ夏休み中)
彼女はおかしな男たちに連れ去られるようにして去っていきます。
不思議に思う当麻の前にステイルがやってきて(当麻は全然覚えていませんが)、ある進学塾に、姫神秋沙という少女が閉じ込められていると言います。
彼女は「吸血殺し(ディープブラッド)。
彼女の意思とは関係なく、吸血鬼を殺してしまう。
さっきの女の子だと気づいた当麻は、インデックスに内緒でステイルとともにその塾に乗り込みます。
その塾を占拠している錬金術師、アウレオルスは、なんと以前のインデックスの守り役。
しかし、定期的に記憶を消されているインデックスは、全く彼のことを覚えていません。
錬金術とは、自分の思ったことが現実化する能力とのこと。
そして、塾の生徒たちはアウレオルスの魔法にかかり、当麻に襲い掛かってきます。
そして・・・
という物語なのですが、今回はちょっと敵役のアウレオルスがかわいそうな気がしました。
守りたいと思う大切な人が、仕方ないこととはいえ、自分のことをすべて忘れてしまい、見向きもしなくなったら・・・
その気持ちは言葉には言い尽くせないでしょう。理屈では割り切れません。
当麻もそこに思いを馳せます。
もし、インデックスが自分を知らない人のように見つめたら・・・
そして、ついに当麻の右腕が切り落とされてしまいます。
まあ、うまくくっついたからいいんですが。
その右腕から透明な竜が出てきますが、あれが当麻の正体なのでしょうか。
そして当麻は、一見無敵に思える錬金術の能力を逆手に取った、命掛けの作戦に出ます。
あいかわらずすごいスピード感で、こっちも超スピードで一気に読んでしまいます。
一応1冊完結にはなっていますが、基本的にはつながっています。
しかし、長い夏休みだな・・・。
今回は、御坂美琴ちゃんの出番なしでした。
人気シリーズだけあって、原作も結構面白いです。