咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

幻色江戸ごよみ  宮部みゆき  新潮文庫

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1月から12月まで、12カ月を12編の、少し不思議なお話が書かれています。

 

どのお話も文句なく面白いです。

 

人情物から、少し切ないお話から、様々です。

 

第2話「紅の花」

 

これはひどすぎます。

 

真面目に生きている主人公がかわいそうすぎます。

 

病弱な奥さんはどうなってしまうのか。

 

結局、侍にとって町民の命などどうでもいいということでしょうか。

 

第4話「器量のぞみ」

 

これはユーモアたっぷり。

 

器量の悪い人が、反対に良く見えてしまうようになってしまったお話。

 

さて、それがもとに戻った時どうなるか・・・・

 

最後はちょっとほっとする、いいお話です。

 

第5話「庄助の夜着」、第8話「小袖の手」、第11話「侘助の花」

 

どれもちょっと不思議なお話ですが、読んでいて寂しくなります。

 

孤独に生きる人々の寂しさがにじみ出ています。

 

ここに出て来る人達のあまりの孤独の深さに、ため息が出ます。

 

第7話「だるま猫」

 

これも角蔵の孤独な人生を想うと辛いですが、でも最後は少し希望が見えます。

 

昔の火消しというのは、本当に命がけの、大変な仕事だったのですね。

 

第10話「神無月」

 

これは・・・いったいどうなるのだろう。

 

あの男は捕まってしまうのでしょうか。

 

私としては、つかまってほしくありませんが・・・

 

だってあの男が捕まってしまったら、幼い娘はどうなるのか。

 

余韻の残る作品です。

 

いちばん衝撃なのは、第12話「紙吹雪」

 

これはすごい。弱い人間の復讐のお話です。

 

でもまさか、あそこまでするとは思いませんでした。

 

衝撃、の一言です。

 

どのお話も傑作ぞろいです。

 

読後感も良く、最後まで夢中で一気に読んでしまいました。

 

ただ、失敗だったのは、ブックオフで古い版のを買ってしまったため、字が小っちゃくて。読みづらくて・・・・

 

ああ、もう歳だなぁ・・・・。

 

皆さんもこんなことありませんか?

 

ところで、咲紗のもう一つのブログ「咲紗の、ほのぼの日記」でも読書についていろいろと語っていますので、ぜひご覧ください。

 

sashanikki.hatenablog.com

 

 

 

 

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