百寺巡礼 第一巻 奈良 五木 寛之
2003年6月30日 講談社
司馬遼太郎先生の「街道をゆく」の次に、美しいエッセイに巡り合えました。
五木先生が実際に寺を訪れ、その寺についていろいろ書かれるのですが、文章の美しさと内容の深さに感動します。
そして五木先生は、どのお寺へ行くにもきちんとジャケットを着こなし、またそれがとてもダンディで素敵なのです。
第一巻は、なんと咲紗の故郷、奈良。
知っているお寺も多く、懐かしくて読んでいてもうれしかったです。
思い入れたっぷりで読みました。
実はこの本は図書館で借りたのですが、予定変更。全巻集めることにします。
咲紗は奈良出身のせいか、じつはお寺が大好きなのです。
いつかこの百の寺々を全部訪れてみたいです。
ものすごく簡略してまとめて見ます。
第一番 室生寺
昔、女性は一切寺に入れなかったのですが、この室生寺はそれを許し「女人高野」と呼ばれました。
第二番 長谷寺
巡礼コースであり、今も続いています。
第三番 薬師寺
ここは咲紗の思い出のお寺です。小さい頃ここでよく遊びました。今と違って、昔は拝観料がなかったのかもしれません。
大規模な立て直しが行われたのも、ちょうどその頃。「写経勧進」という方法で寄付金を集めましたが、咲紗の父も写経を収めたそうです。
第四番 唐招提寺
鑑真という人は本当に素晴らしいそうだったようです。日本の僧が鑑真の素晴らしさに嫉妬して、いろいろ意地悪をしたとか。まったく、仏に使える身のくせに。
第五番 秋篠寺
近所に住んでいましたが遂に行きませんでした。秋篠宮さまのお名前の由来になった寺です。静かで、苔の美しい寺だそうです。また、天女の像が美しいです。
第六番 法隆寺
もちろん、行ったことあります。自転車で。
とにかく大きいお寺です。規模が違います。
夕暮れの中、鐘の音が鳴り響く様は本当に情緒があります。
第七番 中宮寺
教科書にも載っていた半加思惟像が有名です。美しい像です。
第八番 飛鳥寺
ここも何度も行きました。学校の遠足でも行きましたよ。
古いお寺で、何度も火災や落雷にやられています。そこの釈迦如来坐像は、お顔もどこかしこも傷だらけです。
それでも穏やかなお顔で、ずっとそこにいらっしゃるのです。
第九番 當麻寺
曼荼羅があり、僧侶がそれを見て説明するというパフォーマンス「絵解き」が有名です。
第十番 東大寺
いわずとしれた有名どころ。咲紗は初もうでは必ず春日大社でしたから、東大寺なんてもう何度行ったかわかりません。
中学の時は、ここで写生大会が行われました。
日本を独立国家として中国などに認めさせるために作られた大仏。
もう何年もお会いしてないなぁ。
昔、七重の塔があったとは知りませんでした。ものすごい高さだったとか。
昔の人の建築技術には驚かされます。