咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

かがみの孤城   辻村深月  ポプラ社

いや~、ついにこの作品を読みました! 2018年度本屋大賞受賞作であり、あまりにも有名な作品ですよね。 ちなみに、私にとっては初の辻村深月作品です。 全体的に、ものすごく丁寧に書かれており、繊細な心理描写と、最初からあらゆるところに張られている伏…

ふしぎ駄菓子屋銭天堂   廣嶋玲子   偕成社

商店街の細めの脇道のところに、今まで見たこともない駄菓子屋があります。 その名も「銭天堂」。 中に入ると見たこともない、変わった名前の駄菓子がいっぱい。 そしてそこには、古銭の柄の入った赤紫色の着物を着た、どっしり太って大きくて、髪は真っ白、…

お探し物は図書室まで  青山美智子  ポプラ社

すっごく読みたかった本です。 なかなかブックオフに売ってなくて、ついに本屋さんで定価で買いました。 でもそれだけの価値はありました! すっごくよかったです。期待通りでした。 今年の本屋大賞第二位の作品ですね。 うなずけます。 舞台は、とある小学…

カササギ殺人事件(上)(下) アンソニー・ホロヴィッツ 山田蘭訳  創元推理文庫

2019年本屋大賞翻訳部門第1位作品。 珍しく、作中作作品となっています。 上巻が作中作、下巻が実際に起きた事件となっています。 綾辻行人著「迷路館の殺人」もちょっとそれっぽかったですよね。 上巻の作中作で起きた事件の結末の章が、ごっそり抜けてい…

眼球堂の殺人   周木律   講談社文庫

メフィスト賞受賞作にして、このシリーズの第一作。 そして、まさにどんでん返し作品として申し分ないでしょう。 見事などんでん返しでした。 この作者は、建築学科卒だそうで、この作品のテーマも「建築」となっています。 バリバリ理系ですが、まだそこま…

ルームメイト   今邑彩   中公文庫

いや、これムッチャクチャ面白かったです! こういうお話だったんだーという感じです。 これも一息に読んでしまいました。 大学生の春海は、不動産屋さんで知り合った麗子と、部屋をシェアしてルームメイトとなります。 ところが、最初地味だった彼女がだん…

星籠(せいろ)の海(上)(下)  島田荘司  講談社文庫

御手洗潔シリーズで、初の映画化作品だそうです。 舞台は瀬戸内海、広島の鞆(とも)というところです。 ここは昔、村上海賊がいたところで、船の技術や海上船の技術が大きく発展したところだそうです。 そのため、ペリーがやってきたとき、幕府はこの村上海…

江戸川乱歩  青空文庫より D坂の殺人事件 人間椅子 屋根裏の散歩者

D坂の殺人事件 人間椅子 屋根裏の散歩者 D坂の殺人事件 明智小五郎といえば、小学校時代、怪人二十面相シリーズ、よく読みました。 これはその明智初登場のお話ですが、私のイメージの明智とはちょっと違ったかな。 二十面相の時はスーツのイメージだったけ…

奇面館の殺人(上)(下)  綾辻行人  講談社文庫

この本は、1年以上も積読の中にありました。 なぜか? 館シリーズは順番に読まなければならないのに、間違って早い段階で買ってしまったからでした。 なので、その前の館シリーズを買いそろえて、読み終わるまで積読状態。 それに、これを読んでしまうと、…