不思議の国のアリス ルイス・キャロル
2010年2月25日 河合祥一郎 訳 角川文庫
1865年に発表された、あまりにも有名な作品です。
が、今まで子供向けのものしか読んだことがなく、それだって最後まで読めたためしがありませんでした。
なぜか。
これ、子供が読むと意外と面白くないのです。
どちらかというと内容よりも、英語で言葉遊びのようになっており、それを楽しむものらしいのです。
だから日本語にするとあまり面白くないものになってしまうようです。
翻訳者泣かせの作品であることは間違いありませんね。
まー、ナンセンスという言葉がぴったりくるかもしれません。
まず日本にはない発想ですね。
ただそこに出てくるキャラクターたちは、非常に個性的で有名ですね。
白ウサギ、青虫、チェシャネコ(子供用の本ではニヤニヤネコとされていました)、帽子屋、三月ウサギ、そしてハートの女王・・・などなど。
ユニークですが、決していい人とは言えないキャラクター達。
この世界が本当にあったら、さぞかし住みにくいでしょう。
しかしよくこんな物語を考えついたものですね。
実際にルイス・キャロルが、知り合いの子供のアリスちゃんという7歳の女の子に話して聞かせてあげた物語をまとめたものだそうです。
アリスちゃんに聞かせてあげたにしては、ずいぶんとアリスはひどい目に合うのですが。
が!なんと!
この作品を読み終えた後偶然知ったのですが、このルイス・キャロル・・・
13歳以下の少女にしか興味がなかったのです!
なんだって!マジか!
ということは・・・
この人は純粋な気持ちでアリスちゃんと接していたわけではなかったのか?
う~ん・・・・・・・・・。
まあ・・・それはともかく(気を取り直して)、この作品は名作としてこれからも残っていくであろうから、きちんと原作を読んでおきたかった1冊です。
マザーグースにちなんだ話がいくつか出て来るので、今度はマザーグースを読みたくなりました。