学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 坪田 信貴
2013年12月27日 KADOKAWA
映画「ビリギャル」の原作本であり、実話です。
ちょうどさきほど、今年の東大の入学式は中止になるとニュースで知りました。
せっかくの晴れの舞台なのに・・・気の毒ですね。
さやかちゃんは高2の夏に、著者の塾にやってきたのですが、なぜかというと、試験なしでエスカレーター式に大学に上がれる私立女子校に通っていたにもかかわらず、「上に上がれません」と言われたからだそうです。
その時のさやかちゃんの実力は、ちょっと衝撃的です。
Japanの意味は「ジャパーン」(郷ひろみか)
Hi,Mike! の意味は 「ヒー、ミケ!」(なぜネコにおどろく)
聖徳太子は「せいとくたこ」しかも超デブだったために親からこんな名前を付けられたかわいそうな女の子と思っていたそうです。
夏目漱石の代表作は「ぽっちゃり」(坊ちゃん・・・?)
ものすごいのは、日本地図を簡単に書いてみてと言ったら
〇
・・・(地球か)
読んでいるこちらは大爆笑ですが、さやかちゃんは大マジメ。
先生も相当大変だったでしょうな。
しかし彼女は性格はとても素直で明るくいい子だったため、先生もこの子は伸びると確信したそうです。
そしてさやかちゃんも見事な頑張りを見せます。
正直、いろんな理由が書いてありました。
親のこと、自分のこと・・・。でもここまで人間ががんばれるなんて本当にものすごいことです。
それでもやはりストレスに押しつぶされそうになり、かなりつらい日々もあったようで、その時の彼女の日記は一人の女の子の心の中が素直に書かれていて感動的です。
「勉強しすぎて死んだ人はいない。さやかビッグになりたい。みんながびっくりするほど。お金もあって、友達もいっぱいいて、愛する人もいて、すっごい幸せな「世界1幸せ」って自分で思えるような人間になりたい」
さやかちゃんは先生の効率的な学習方法や心理テクニックで、乾いたスポンジが水を吸収するようにどんどん成長していきます。
そして、見事慶應に現役合格!
最後に載っていた彼女の手紙は、人間として大きく成長した姿が映し出されていました。
そして先生が実践している心理テクニックがいくつか紹介されていましたが、そのなかに「一喜一憂するな」というのがありました。
感情の上下があまりにも大きいと、「いろいろな理由」を思い浮かべることができ(例えば、今日は体調が悪い、気分が悪い等)、全く勉強しなくなる(体調悪いから今日はやめとこう等)傾向が出て来るそうです。
たしかにそうかも。
何かを続けようとしても、「あ、今日はちょっと体調悪い」とか「疲れたから」とかいろいろ考えては理屈をつけて、やるべきことを延ばし延ばしにしてしまいます。
成功するか、結果が出るか出ないかは、極限の緊張状態の中、あるいは万全の体調や精神状態じゃない中で、いかに淡々と自分の実力を発揮できるかにかかってきます。
メンタルコントロール(悲しんだり喜んだりしたときに、落ち着く練習)を常日頃から意識しているかどうかで全然成功率が変わってくるとのことです。
う~ん、耳が痛い。
さやかちゃんは最後に言いました。
何か死ぬ気で頑張ると、人生めちゃくちゃ変わることを体験して改めて思う。
人生なんて自分次第でいかようにも変えられることを学びました、と。
さやかちゃん、成長したね。
もっともっと成長できるよ、さやかちゃん。