マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと ジョン・グローガン
なんてすばらしい本でしょうか!
この一冊で、思いっきり笑って思いっきり泣きました。
本当に素敵な本です。ずっと大切にします。
でも割と読むのに時間がかかってしまいました。
なぜか。
電車の中で一切読めなかったからです。
声を出して笑ってしまうし、声を出して泣いてしまうのです。それにマーリーの死のシーンに早く到達してしまいたくなかったのです。
映画化され、日本でも大ヒットしたこの作品。ご覧になった方も多いでしょう。
この作者は新聞記者なので、書き方がうまい!もう噴出さずにはいられない!
マーリーが起こした奇行と騒動の数々。私達読者は笑っていればいいけど、こりゃ飼い主は相当大変だったでしょうねぇ・・・
なんでも口にくわえて身体を振りまくり、散歩はもはや暴走機関車のごとく突進し、プードルを見るとナンパに走らずにはいられない。
落ちるはずのないところから落っこち、どんな頑丈なライオン用の檻に入れても脱走の手助けをする者がいるのでは、と思うくらい見事に抜けだす。
しつけ教室からは追い出され、車に乗せると窓から飛び出し、車と一緒に二足で全力疾走・・・いやもう、きりがありません。
マーリー一匹にかかったお金は、ヨットが何台か買えるほどだったとか。
でもマーリーは、これだけむちゃくちゃでおバカのように思うけど、夫婦の間に産まれた赤ちゃんには、決していたずらしませんでした。
マーリーは、この一家を心から愛していたのです。
そんなマーリーも、やがて年老いて、病気になり、作者は安楽死の道を選びました。
もうその場面は号泣です。なんと丸々一週間は目が晴れていました。
作者はマーリーと出会って、分かったことを述べています。
「当たり前だと思っている日々の生活は、実は壊れやすく、不安定で予測のつかないものであり、何の予告もなく一瞬にして終わりを告げうるのだ。
一日が、一時間が、そして一分がいとおしむべき価値のあるものなのだ。」と。
本当にそうですね。
実は私は、ある病気を抱えているのですが、その病気になったのは本当にある日突然でした。
緊急入院し、病室のベットで天井を眺めながら、「昨日の今頃はこんなことになるなんて夢のまた夢にも思わなかった・・・」と思っていました。
運命って、ある日突然変わるものなのです。一瞬にしてすべてを失うことだってありうるのです。
本当に一分一分が大切なのですね。
それにしても、たった一冊で私をここまで大笑いさせ、また号泣させるとはすごい!
この本は永遠に私の愛読書です。
マーリーと、この素敵な一家に乾杯!
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