かまいたち 宮部みゆき 新潮文庫
やっぱり面白いな~。宮部みゆきの時代ものは。
ただ、今回、ブックオフですごく古い版の本を買ってしまったら、字がちっちゃくて読むのがつらかった~。
ああ、ついに老眼かしら・・・
古い版のものって、なんであんなに字がちっちゃいんでしょうね。
昔はあれが普通だったってことなんですよね。
買うときあまり古いのはちょっと考えものですね。全然見えないんですから。
これからはちゃんとよく見て買おう、と決意しました。
それにしても、一昔前の人は、歳をとってもあんなちっちゃい文字を平気で読んでいたということなのですね。
すごいなぁ。昔の人は偉かった。
今回は、私の大好きな短編集です。
まず表題作「かまいたち」
これ結構怖いです。
「かまいたち」の目撃者である主人公おようにとって、だれが敵だか味方だかわからず、読んでいてこちらもハラハラします。
でも最後はどうやら幸せになるようです。
「師走の客」は、まじめに誠実に働く夫婦の元に、明らかな詐欺師が来るのですが、夫婦はすっかりだまされてしまいます。
呼んでいるこっちもハラハラしますが、最後犬によってどんでん返しとなります。
「迷い鳩」は、読んでいて、なんかこの町の設定やら主人公の設定やら、どこかで読んだような・・・・と思っていたら、
なんだ「霊験お初」じゃないかー。
最初短編だったとは知りませんでした。これが最初の登場だったのですね。
事件はかなりおどろおどろしいのですが、元気いっぱいのお初に救われますね。
根岸様との出会いもありました。
「騒ぐ刀」も、これもお初もの。
この2作の後、長編となるらしいですね。
これもかなりおどろおどろしいお話です。
呪いを刀に込めて死んだ男と、その呪いを何とかしようとする男。
人間の業とは本当に恐ろしいものです。
そしてやっぱりお初シリーズは面白いです。
短い短編集ですが、大満足の一冊でした。
|
ランキングに参加しています。よろしければクリックをお願い致します。