咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

新版 指輪物語 二つの塔 下 J.R.R.トールキン

1992年7月30日  瀬田貞二田中明子 訳  評論社

今回は、フロドとサムの物語です。

とりわけ、忠実なサムが大活躍します。

旅の一行と離れて滅びの山へ向かう二人ですが、以前の指輪の持ち主で、以前は人間でしたが今は化け物と化したゴクリに後をつけられていました。

サムは指輪を取り戻そうとするゴクリを信用しませんが、フロドはゴクリにモルドールの秘密の入り口までの道案内をさせることにします。

ゴクリは指輪のことを「いとしいしと」と呼びます。

目的地に近づくにつれ、道はどんどん険しくなり、本当に苦しい旅となっていきます。

ゴクリのたくらみがどうであれ、とりあえず道案内をさせたことは良かったようです。

この険しい道は、とても初めて通る二人には超えられなかったでしょう。

しかしやっぱりゴクリは悪党のままでした。

残念です。結構いい味出してたんですが、ダメだったか。

ゴクリはわざと二人を巨大なクモの怪物の巣へ導き、クモに襲わせて殺そうとします。

フロドはクモにかまれてしまい、一見死んだようになってしまい、更に悪いことにオークに連れ去られてしまいます。。

サムは必至でクモと戦い、フロドの代わりに任務を遂行することを決意し、そしてフロドの後を追います。

今回の主役はやはりサムでしょう。

フロドを心から愛し、決してそばから離れず命がけで尽くすその姿は感動します。

ゴクリや化け物のクモと戦うところは圧巻です。

彼の勇気と忠誠心は素晴らしいです。

また、死んだボロミアの弟、ファラミアが出てきます。まあ、この人徹底的に生真面目な人です。

兄よりは性格がいい気がしますが。

さて、長い物語もようやくあと2冊となりました。クライマックスに向けて、どうなっていくやら・・・。

サム、頑張れ!

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