新版 指輪物語 旅の仲間 下1・下2 J.R.R.トールキン
話が進むにつれ、ほんとに大変ですねぇ・・・と主人公たちに言ってあげたくなります。
一体いつになったら目的地につくのやら。
旅の仲間が4人から9人に増え、頼りになる道案内アラゴルンがいてくれるとはいえ、道は一層困難になっていきます。
が、しかしこれは外国の本の特徴なのか、この作者の特徴なのかわからないのですが、今まで出てきたことのない土地の名前や人の名前が、こんな有名なのは当然知ってるだろ?と言わんばかりに突然出てきます。
おかげでこっちは「???」となってしまうのです。
一応地図が載せてあるのですが、小さすぎて視力0.1の咲紗には見えるわけもなく。
また、誰かに呼びかける時普通に名前を言えばいいのに、いちいち「〇〇の息子△△」と父親の名前を付けるのはなんででしょう。
その父親は一切物語には関係してこないのですが・・・。
今回の旅も過酷です。
ものすごく雪深い山脈に阻まれ、ガンダルフはオークたちとの戦いのさなか、がけ下に転落してしまいます。
果たして死んでしまったのか、また出て来るのか・・・。
また今回も個性的な人たちがたくさん出てきます。
中でも、エルフの国の女王、ガラドリエルは魅力的です。
美しいエルフの国で、フロドたちはつかの間の休息を得ます。
しかしいくらそこが居心地よくても、フロドたちは旅立たねばなりません。
そして指輪の悪い影響が仲間たちにもおよび、ボロミアはフロドから指輪を奪おうとします。
なんとか逃れ、フロドは忠実なサムだけを連れ、旅の仲間たちから離れます。
このサムの忠実ぶりには涙が出ます。
ひたすらフロドを愛し、フロドを想っているのです。
さあ、離れ離れになったフロドたちはどうなるのか・・・