異人たちの館 折原一 文春文庫
600ページ弱の大作ですが、一息に読んでしまいました。
ミステリーランキングでも、かならず上位に食い込んでくる作品ですね。
折原一さんの代表作です。
いや、凄いお話でした。
面白くてたまりませんでした。(語彙力がないなー)
こちらは1993年の作品で、その後、一次、二次と発行され、私が読んだのは三次文庫ということになるそうです。
なんだそれ?よくわからないです。
樹海で行方不明になった青年の母親から、息子の伝記を書いてほしいと依頼されたゴーストライター。
しらべるうち、何者かに付け回されたり、誰かにインタビューの先を越されたり、地下室に誰かが潜んでいたり・・・と不可解な出来事が起こり始めます。
そしてつきまとう「異人」の影。
全体として、インタビュー記事と、青年小松原の書いたものを載せたりと、少し変わった物語の進行の仕方でした。
それが、読んでいるものを飽きさせません。
そして「赤い靴」の童謡が、物語全体に深い影を落とします。
あと「青い目の人形」の童謡もでてきます。
これがなんとも不気味なのです。
歌詞の中に「異人さん」がでてきますよね。
最後はどんでん返しの連続。
返って返って、グルングルンという感じ。
凄かったです。
正にジェットコースターのようでした。
主人公と、この小松原の名前が似ているところがミソかな~と思っていたら、こうなったのか・・・・
そしてやはり、この物語の底に横たわるテーマは「母の愛」でしょう。
母の愛というものは強いのです。
だれが何といっても。
それから、私は絶対に樹海にはいかないと心に誓いました。
絶対遭難しますよね。
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