魍魎の匣(もうりょうのはこ)京極夏彦
1995年1月5日 講談社ノベルズ
う~ん・・・なんだか・・・なんだかなぁ・・・うう~ん・・・という感じ。
いや、決して面白くないというわけではないのです。
が、なにしろ、加奈子がかわいそうすぎます!ひどすぎます!こんな目にあわされる理由がないでしょう。人権無視もいいとこ。ほんとひどい。
こんなことを、もし自分がされたらどう思うのか、誰もそれを考えないのかー!と、叫びたいです。
もう腹立たしくて腹立たしくて、印象がそれしか残らなかったのです。
ただ、百鬼夜行シリーズの中では一番の人気作品だそうです。
京極先生の作品は、とにかく長いのが特徴で、この作品も長い~!700ページ弱でした。
「サイコロ本」とも言われているそうで、先生は 文章がページをまたぐことを好まず、単行本から文庫にする際は、わざわざ書き直していらっしゃるとか。すごいこだわりと、情熱ですね。
ただ、読む方はやっぱり腕がプルプル・・・。
話を戻しますが、この登場人物たちは、みんな寄ってたかって加奈子にひどいことをし、それをひどいことと思っていないところが、何度も言いますが腹立たしいです。
加奈子を助けようとするのはたった一人だけ。
この人の、加奈子への愛情が悲しくて悲しくて・・・・。
最後の二ページは切なすぎます、辛すぎます。泣いてしまいました。
あの若い作家は自業自得ですね。あんな奴は放っておきましょう。
ところで、この作品、偶然知ったのですが、今月(6月)の21日から舞台になるとか。主演はEXILE THE SECOND の橘ケンチさんです。
また、携帯のゲームで「文豪ストレイドックス 迷ヰ犬怪奇譚」というのがあるのをご存じですか?
じつは私いま、これにかなりはまっております。
そのゲームに出てくるキャラクターに、なんと京極夏彦先生と、綾辻行人先生がでてくるのですよ、これが。
京極先生は、トレードマークの和服そのままです。綾辻先生はちょっと若いかな?
こちらも面白いので、ぜひお試しくださいね!
魍魎の匣 (講談社文庫) [ 京極夏彦 ]楽天で購入 |