咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

オズの魔法使い  ライマン・フランク・ボーム

2012年8月1日  新潮文庫

子供のころ、何度も読んでは最初の方で挫折していた作品です。

なのでもっと長いお話かと思っていましたが、今読んでみると、意外と短いのでびっくりしました。

何度も映画化もドラマ化もされていますね。

ジュディ・ガーランドの映画がやはり一番有名でしょうか。ご覧になった方も多いでしょう。

あまりにも有名なお話ですが、作者曰く、子供たちが喜んで読めるように、との想いで書いたとのこと。

子供が喜びそうな魔法の国や魔法使い、動物たちなどがふんだんに出てきます。

たしかに、大人の私でも読んでいてとても楽しく、面白いです。

それに、ドロシーとカカシ、ブリキのきこり、ライオンの友情がとてもいいですね。

みんなそれぞれの個性、特徴を最大限に生かしてドロシーを助けます。

カカシはわらでできているから頭の中もわらしかないと思い、脳みそを欲しがりますが、誰よりも知恵を持っていてみんなを助けます。

ブリキのきこりは、ブリキになってしまったため心を失ってしまったと思っていて、心を欲しがりますが、だれよりも優しい心を持っています。

ライオンは、自分は臆病だと思っていて勇気を欲しがりますが、仲間を助けるためならどんな相手にも立ち向かっていく不断の勇気の持ち主です。

そう、みんなほしいものはもともと持っているのです。

ただ気づいていないだけ。

足りないものは自信なのです。

オズはそれに気づき、皆が自信を持てるよう、それぞれが欲しいものを本当にもらったかのように信じ込ませます。

そんな優しく、思いやりにあふれたこの物語が、長く愛され続けているのは当然だと言えるでしょう。

ドロシーの飼っている仔犬のトトが、わが愛犬タローくんに似ていてかわいい♪

でも、これだけいろんな動物やカカシが話ができる世界で、なんでトトだけ話せないのかな?

それに子供のころから疑問だったのですが、ドロシーはカンザスにおじさんおばさんと住んでいて、周りには何もないのですが、友達はいないのでしょうか?

寂しくないのかな?いくらトトがいるといっても・・・。

あと数年前になりますが、huluで海外ドラマで「OZ」ってやってたのご存じですか?

このオズの魔法使いを思い切ってアレンジしたファンタジーだったのですが、咲紗は全話見ました。

ドロシーは大人の女性で、カカシは、なんかはりつけにされて砂漠に置き去りにされていた男性で、ブリキのきこりは別にきこりではないのですが、高いところから落ちて全身をブリキで補正されて何とか助かったという男の子でした。

ライオンは、確か兵士だったかな・・・女王の両親を殺した罪で、愛する家族が自分に関する記憶を女王に消されるという罰を受けていました。ライオンの皮をかぶっていました。

結構面白かったのですが、登場人物がようやく全部揃ったところで終わっており、続きがあるよ~と思わせていたのですが、アメリカではあまり人気がなかったらしく、続編は作られていないとか。

でも今でもこんな風にオズの魔法使いは根強い人気なのですね。

一度は読んでみる価値のある名作です。



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