魔法使いの嫁④⑤ ヤマザキ コレ
2015年9月25日・2016年3月25日 MAG Garden コミック
今回はリンデルによって、一部だけれどもエリアスの過去が判明します。
エリアスは気づいたら森をさまよっていて、自分が何者なのかよく判っていなかったようです。
初登場、リンデルの師は、なかなか若くてかっこいいです。
彼によると、エリアスは限りなく精霊や妖精よりなんだけれども、わずかに「人間」が入っているそうです。
この師が、「エリアス」という名前を付けました。
エリアスはリンデルと数年行動を共にした後、ちょっとした事件をきっかけに別行動をとることになり、その後どうしたかはわかりません。
そしてチセは、近所にするジョエルさんと、彼についている吸血鬼(吸血鬼と言ってもすごい美女ですが)リャナン・シーの心を救うために、強い妖精の塗り薬をつくります。
チセのおかげで最期の最期に会話を交わすことができた二人。
しかしチセは無理をしたせいで身体がボロボロに。
エリアスはチセを、ある医者の所に連れていきます。
彼女は、チェンジリング(妖精の取り換え子)で、妖精だけれど人間界で育てられたシャノン。
この人とってもいい人で、自分と入れ替わりに人間なのに妖精界で育てられたシャナハンと結婚しています。
シャナハンは半獣。人間が妖精界に居続けると、別のものに変化してしまうそうです。
シャノンもずっと自分を人間だと思って育ったそうですが、老いないので疎まれ、迎えに来たシャナハンと共に妖精界に来たそうです。
ここにはいろいろな葛藤があったでしょうね。
あと、今回はシルキーちゃんの過去も判明。
彼女は泣き女(バンジー)というものだったそうです。
泣き女はどうやら家に住み着くようですが、その家の住民がみな死んでしまうと行くところが無くなってしまいます。
家を失い悲しみでボロボロになった彼女は、妖精女王の従者スプリガンに助けられ、シルキーに変身し、エリアスの家に住むことになったようです。
良かった良かった。
そしてそしてなんと、チセを学校にやれ、という人がエリアスを訪ねてきます。
なんかこの辺、ハイジみたいですね。ご存じでしょうか。
ハイジがフランクフルトに行く直前のことですが、アルムおんじのところに村の神父さんがやって来て、ハイジを学校にやるように説得するのです。
おんじはその時は神父さんを追い返します。最終的は冬だけやることになりますが。
エリアスもどうやら断ったようですが、このお話学園編があるらしいので、行くことになるのでしょう。
おそらく自分たちも気づかないまま、愛情を深めていくチセとエリアス。
チセは、最初はどうでもいいと思っていましたが、だんだんエリアスのことをもっともっと知りたくなっていきます。
エリアスはエリアスで、チセがいないときはじめて「寂しい」という感情を知ります。
お互いに愛し始めている証拠ですね。
さあ、この先2人はどうなっていくのでしょうか。
ところで、1巻をご紹介した時に書いた疑問、チセは一体何語で話しているのかということですが、判りました。
人身売買の担当者に言われ、必死で英会話を勉強したそうです。
読み書きはまだ苦手だそうですが、よって会話は英語とのこと。
なるほどねぇ。