イナイ×イナイ 森 博嗣
2010年9月15日 講談社文庫
軽くて読みやすい、正にコージーミステリといった感じです。
この、森博嗣先生の作品ですが、一杯シリーズがあって、このブログにも乗せた犀川先生と萌絵のS&Mシリーズ、「黒猫の三角」のVシリーズ、そしてこの作品はXシリーズというそうです。
まあだまだあって、私も全然読み切れていないのですが、そんな中でもS&MとこのVはどうやらつながりがあるようです。
この物語の最後に、ちらっとだけど萌絵が出てきます。なんとすでに大学で教えているらしいです。そしてここに出てくるスギタが萌絵から逃げるようにして隠れるのですが、果たして・・・?
もっともっと読み進めないとわからないですね。
がんばって読んでみましょう。
ところでこの作品ですが、犯人がだれかはわかりましたが、動機がいまいちはっきりしませんでした。
動機がはっきりしないのは、森先生の特徴でもありますね。
そしてこの事件の裏にある背景も、例えば結局「兄」とは何だったのか、双子の母親はどうなったのか、最後に出てきた白骨が兄と母なのか、犯人は性同一障害だったのか、それとも単に気が狂っていたのか・・・
いくつか疑問点は残りました。
ただ、ポンポンとテンポよく話が進み、令子と真鍋のコンビの会話も心地いいです。
このシリーズもまだまだ続きます。