冷たい密室と博士たち 森 博嗣
1999年3月15日 講談社文庫
犀川先生のと萌絵のS&Mシリーズ、第2弾。
相変わらずバリバリ理系です。
あまりにも理系すぎ、若干わからないところもありましたが、物語の本筋とは関係ないので大丈夫でした。
面白く読みましたが、でも・・・どうしても気になる部分がありますね。
今回、犀川先生と萌絵は偶然現場には居合わせましたが、全くの部外者です。
にもかかわらず、萌絵が面白がってかぎ回り、挙句の果てに、警察のお偉いさんであるおじさんから、極秘の捜査資料を借りて、平然と自宅に持ち帰るのはちょっとやりすぎでは?
おじさんも一旦は渋りますが、結局は萌絵の身勝手なへ理屈を聞いてしまうのです。
いくらなんでも非常識すぎます。
テレビで人気の「赤い霊柩車」シリーズの主人公も、部外者なのに関係者を訪ね回ったりと、やりすぎだなぁと思っているのですが、それに似ています。
ちょっと不快なのは私だけでしょうか。
今回は「すべてはFになる」にくらべて、動機などが非常にわかりやすかったです。
「F」の動機はよくわかりませんでした。犯人の頭が良すぎて、一般人には理解不能でした。
読んでいて、犀川先生のおかげで、ピーター・ガブリエルを思い出しました。
昔大好きだったのです。
また聞いてみようっと。
ちょっと問題点もありますが、でもとても面白い一冊でした。
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