咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

四畳半神話大系  森見 登美彦

2008年3月25日  角川文庫

こんにちは、咲紗(サーシャ)です。

さて、森見登美彦先生といえば、舞台は京大。

この作品も、明らかに京大がモデルです。思いっきり時計台と書いてありました。

主人公は大学3回生の男性。ちなみに関西では、大学は1回生、2回生といいます。関東では1年生、2年生ですよね。

私も関西出身ですから、大学生はどこでも1回生、2回生という言い方をするものだと思っていたので、関東に来てびっくりしたことを覚えています。

主人公のような、こういう大学生昔はよくいました。

授業なんかは適当で一日中寝ていたり、汚い下宿で汚~くしてたり、要は超いい加減な毎日を送っています。

四畳半のアパートというのも懐かしい響きです。

今の大学生はもう少しオシャレなのかな?四畳半のアパートなんか住む人いないかもしれませんね。

主人公が(名前は出てきません)が、映画サークル「みそぎ」、弟子求ムのビラ、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密機関「福猫飯店」のどれに入っていたらどうなるという、並行世界の物語です。

ですので、4話の書き出しが大体一緒です。途中が一緒の場合もあります。

主人公は、あっちに入っていたら、こっちに入っていたら・・・といつも後悔しますが、どれに入っていても似たような人生を送ります。

大体4つともかなりあやしいですからね。

大学って結構怪しいサークルとかあって、気を付けないと大学生活が台無しになることもありますから。

特に京大は怪しいのがあるというのは聞いたことあります。

4つの世界は同じ出来事やモノが出てきますが、それが実にうまく世界のそれぞれの特徴を表しています。

そしてどの話も、最後は黒髪の乙女(この表現、森見先生好きですねぇ)の明石さんといい関係になれます。

最終話では、主人公は四畳半の迷宮(?)から命からがら抜け出し、明石さんと完全に恋人同士となります。

人間の人生ってこんなものなのでしょうか。

ちょっとずつ選ぶ道は違っても、意外と似たような結末が待っているのか・・・

それとも、全く違うものになるのか。どうなんでしょうね。

このお話では、どれも似たり寄ったりですが。

ところでここに出て来る樋口さんと羽貫さんは「夜は短し・・・」に出て来るのと同一人物なのでしょうか?

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