咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~

読書大好き咲紗が、読んだ本の感想やご紹介をしていきます

バスカヴィル家の犬  コナン・ドイル  

延原 謙 訳  1954年5月10日  新潮文庫

シャーロック・ホームズもので有名な作品ですね。

これは1901年の作品だそうです。実に119年前!

それなのに今も広く読まれ続けているのはすごいことですね。

でも、実は私はシャーロック・ホームズ物があまり好きではありません。

いいな、と思ったのは「まだらの紐」くらいかな。

こんなことを言うと、熱心なファンの方たちに怒られそうですが・・・

このシリーズは、読者に推理をさせてくれません。

事件が起こって、突然ホームズが「こいつが犯人だ」と何の脈略もなく言い出すのです。

「緋色の研究」なんて、今まで出ても来なかった男を連れてきて、「はい、これが犯人」と言い出します。

後から説明を加えていくのですが、読んでいるこちら側としては「誰?」となるばかりです。

コナン・ドイルの書き方なのか、100年以上前の推理小説はこんな感じだったのか、勉強不足のためよくわからないです。

この作品は、ホームズの中でもかなり有名で、どうしてもこれだけは読んでみたかったのです。

面白かったですが、やはり推理はさせてもらえませんでした。

理由も何も言わず、登場人物の一人を突然「あれが犯人だ」と言うホームズ。

ワトソンも私もびっくり。

「へ?理由は?」となるのです。

しかしホームズの人気は今でもすさまじいらしいですね。

何がそんなにファンたちを魅了するのでしょうか。

私はクリスティーポアロの方がよっぽど好きなのだけれど・・・

この作品の中で、魅力的なキャラクターが出てきます。

利用されたかわいそうな犬は死んでしまいましたが、魅力的で愛すべきキャラクターのヘンリー卿が助かってよかったです。

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