４６番目の密室　　有栖川　有栖 - 咲紗の、本とチワワとコーヒーと　～愛すべき本たちとの日々～

1992年２月３日　　講談社文庫　　kindle

犯罪学助教授の火村英生と、その友人で推理作家の有栖川有栖シリーズ第一作。

有栖川先生のこの火村英生シリーズは、巻数が多いため、電子書籍で購入しました。

一体どれから読めばいいのやらわからなかったのですが、綾辻先生の「館シリーズ」と違って、どうしても最初から順番に読まなければならない、というわけではないそうです。

ただ、まあそれでも一応第一作目から読んでみることにしました。

テーマはずばり「密室」。

密室ものというのは、どの推理作家も一度は手掛けたことがあるのでは？と思うくらい、日本、海外問わず数多く書かれています。

これだけ多く書かれていると、その数だけトリックを考えなければならず、書く側にとっては非常に難しいテーマなのではないでしょうか。

あっけないトリックだと読者から批判が来るでしょうしねぇ・・・。

今回使われたトリックも、ははぁと思いましたが、それが優れたトリックなのかありふれているのか、今いち私にはよくわかりませんでしたが。

この作品の登場人物、火村以外は全員関西弁。私も奈良出身なのですが、関西弁って意外と活字にすると読みづらいのです。

私の場合、ついついイントネーションがもろ関西なまりになってしまい、そうなると会話以外のところも、ヘンな風になまってしまって、どう読んだらいいのかわからなくなってしまうのです。

関東出身の方は、こういう小説はどういう風に読んでいらっしゃるのでしょうかねぇ。

登場人物は非常に魅力的です。

火村と有栖は大学からの友人だそうで、東野圭吾先生の「ガリレオ」シリーズの湯川教授と草薙刑事の関係に似ていますね。

二人の息の合った会話がポンポンとテンポよく、楽しいのです。

お気に入りのシリーズがまた一つ増えました。