☆ブレイクタイム☆ ~咲紗のひとりごと~
「青木まりこ現象」
こんにちは、咲紗です。
さて、この「ブレイクタイム」では、時々本の感想とは別に、私の読書に対する考えなどを書いていこうかと思います。あくまでも時々ですが。
私はもともと、それほど本を読む方ではありませんでした。
推理小説は割と好きで、小学生は怪人二十面相シリーズ、中学生は赤川次郎、高校生はアガサ・クリスティーをよく読みました。
飽きっぽい性格なので、読んでも、途中で挫折してしまうことも多かったです。
それに、私には厄介な体質がありました。
皆さんは、本を見るとお腹が痛くなる・・・という経験はありませんか?
実は私はずっと、この現象に悩まされてきました。
本を見ると、急にお腹が痛くなり、しかもかなり深刻な状態となるのです。
背表紙だけでもダメなのです。
なので、本屋さんや図書館で、本が並んでいるのを見ただけで「うっ!」ということになってしまいます。
ところが、よろよろとその場を離れると、不思議なことにスーッと治ってしまうのです。まれに、治らないときもありますが。
何と調べてみると、この現象、私だけではないということが判明しました。
「青木まりこ現象」というらしいです。(だれ?)
ちょっと安心しました。私だけの異常体質かと思っていましたので、名前までついていると知り、自分だけではなかったと嬉しくなりました。
同じ現象に悩んでいる方たちと、ぜひ一度しみじみ語らいあいたいものです。
しかし、こんな私が読書家を目指すようになるとは不思議なものです。
最近ではだいぶ克服してきて、本屋さんとブックオフは大丈夫になりましたが、図書館だけはまだちょっと・・・
図書館の本は古いのかな・・?インクが悪いのかな・・?
プロフィールにも書きましたが、私が読書家を目指したきっかけは、司馬遼太郎先生の「街道をゆく」シリーズに出会ったことです。
この本は、亡くなった父の愛読書で私が小さなころからに家にありました。
ふと、これがとても面白いのだということを聞き、なんとなく読んでみようかという気になり、第一巻を読んだところ、たちまち魅せられました。
夢中でむさぼり読みました。
こんな面白い本を何十年も読まずに過ごしたなんて、なんてもったいないことをしていたのか。しかも下手したら、捨ててしまっていたかもしれません。
本というものは、その表紙をめくって活字をたどって初めて、その中にある世界を知ることができるのだ、ということに気づきました。
逆に開かなければ、その中の世界は誰にも知られることがないのです。
なんとなくつけていれば内容が分かるTVとの違いはそこにあるのではないでしょうか。
表紙を開けば、本はいろんなことを私たちに教えてくれます。
いろいろな物語や、仕事のこと、趣味のこと、行ったことのない場所のこと、歴史、パソコンや様々な機械のこと、宗教・・・などなどキリがありません。
そんな本の魅力に気づき、様々なジャンルの本が読みたくなりました。
すっかり読書にはまりまくった私は、毎日時間がない時でも、少しでも読まないと気が済まなくなりました。
いつか、家にものすごく大きな本棚を置いて、そこにずらーっと私の蔵書コレクションを置きたいという夢を最近描いています。
もちろん、中身は全部読破しているのです。
まさか、自分の本棚を見てお腹が痛くなるなんてことはないでしょうね・・・。