屍人荘の殺人 今村昌弘 創元推理文庫
こういう系統のお話だったのかー。
なるほど、「屍人」とはこういう意味だったのですね。
ネタバレになるので書けませんが、うう~ん、この系統としては、ある人気の外国映画がありますし、もしくは最近日本でもドラマになりましたね。
なーんて、読んでいない方にはわけがわかんないですよね。
要は、ホラーと推理の融合というところです。
なかなかすごいお話でした。
いろいろなミステリーを読んできましたが、これは初めてのパターンでした。
いろいろな書評を読むと、どれも比較的高評価ですね。
鮎川哲也賞、本格ミステリ大賞など、様々な賞を受賞しています。
ミステリの種類としては、クローズド・サークルといえば、そうなのかもしれません。
外に一切出られなくなってしまう状況に陥ってしまうわけですから。
でもこの極限状態で、推理どころではないのでは?と思ってしまいましたが。
この状況下でも、推理は本格的です。
ただ、主役級の人がああいう結末を迎えてしまうのはちょっと残念でした。
全体としてはとても面白くて、結構一息に読んでしまいました。
ホラーと殺人とトリックを合わせるなどなかなかすごいですし、見事に調和していて読みごたえがあります。
こういうのもありなんだなー、と思いました。
最後は、ああ、そうだったんだ、と、いろいろだまされていたことに気づきました。
しかし・・・・これを読んでいると、未知のコロナウィルスに苦しめられている今の私たちの現状と重なるところがありますね。
ウィルスって本当に怖いです。
人間のすべてを奪ってしまうのですから。
早く、コロナが終結しますように。
このブログに関しては、ネタバレしないように書くと、非常に書きづらいですね。
物語の根本的なところを話すことができないので、読んでいる方もさっぱりお分かりにならないでしょう。
そこはご了承いただき、ぜひ、ご自身でご一読ください。
それからこのブログを読んでいただくと、私がここまで遠回しにしか書けない理由がお分かりいただけることでしょう。
ところで、この表紙のイラストなのですが、私の大好きな遠田志帆さん。
「Another」や「medium」のイラストが印象的ですよね。
今回のイラストも、とってもきれいです。
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