星降り山荘の殺人 新装版 倉知淳 講談社文庫
新装版なので2017年ですが、実際は1996年の作品です。
なので、携帯がまだ一部の人しか持っていないときで、これが大きな事件のカギともなっています。
前の作品ですが、いまでもミステリーランキングで上位を占める人気作品ですね。
山荘に集まった初対面の人たち、そこで殺人事件が起こるが、季節外れの猛吹雪で閉じ込められてしまう・・・・。
典型的なクローズド・サークルです。
そして最後はどんでん返し、見事にだまされる、ということで高い評価を受けている作品です。
この作品、読者への挑戦状形式となっています。
章の始め始めに、作者からの挑戦が書かれています。
最後まで読んでだまされた後、読み返してみると「あ、ここでだまされたんだ」ということに気づきます。
そういう一文があるのです。
こういうところは「葉桜の季節に君を想うということ」(歌野晶午著)と似ていますね。
読んだ方は、どこでだまされたか探してみてください。
最初はちょっともたつき感がありますが、後半一気に面白くなっていきます。
UFOの話がふんだんに出て来るのですが、あほらし、と思いつつもこれが意外に面白いのです。
「ふ~ん、そうなんだ」と呼んでしまいます。
あと、夜の宴会シーンは笑ってしまいました。
また、これからオープンされる予定のコテージが、あまりにも貧乏くさいのも笑えます。
こんなところ、はやるんでしょうかねぇ・・・。
あと、私の愛するGACKT様を連想される、超美形の人が出てきます。
この人がなかなか、咲紗を楽しませてくれました。
最後の謎解きは見事で、トリックも無理がなく見事でした。
典型的なクローズド・サークルもので、とても楽しめた作品で、ファンが多いのもうなづけますね
しかし、クローズド・サークルって今のこの携帯電話時代では、なかなか難しいでしょうねぇ。
ミステリー好きは、必ず一度は読んでみる作品、間違いなしです。
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